痛みや不調を感じる部位に対し、自覚している症状よりも強い刺激を加える方法。
これは、さらに強い刺激が加わることで、感覚がぼやけ、もともとどこが痛かったのか、自覚できなくなります。局部麻酔とよく似ています。具体的には、『肩が凝って痛いので、肩を揉んでもらう』『腰が痛いので、腰を指圧してもらう』という行為です。
この方法では、筋肉の組織を壊すことが多いため、筋力低下を起こし、『揉み返し』の状態になりやすくなります。症状としては、痛みや熱感が2~3日残ります。
また、原因の解決はできていないので、2~3日後に再び症状が現れ、前回より、さらに強い刺激を加えないと痛みを紛らわすことができなくなります。これを繰り返すことで、いわゆる『強揉み』と呼ばれる患者さんが出来上がります。
強い刺激を好まれる方もいらっしゃいますが、原因の解決ができていないため、治療としての効果は得られにくく、何より、体の弱い方、弱っている方は、かえって体調を崩すことがあります。
以上のことから、当院では、必要以上の強い刺激を与えず、体に負担の少ない方法での施術を心がけています。